オクラみたいなメガネ

オクラ合同会社の運営する社内製造メガネブランド「RUISM」と「眼鏡ノ奥山」での日々の出来事を書くブログです。

オクラ合同会社の運営する自社ブランド「RUISM」と「眼鏡ノ奥山」は

完全自社内製造のメガネブランドです。

日々の制作で感じることや考えていることを書いております。

御注文をいただく前に御覧いただければ幸いでございます。

 

ヒスイ

制作工房の銀太郎です。

 

ヒスイ」というセルロイド生地を使って眼鏡を作っています。

 

淡いグリーンをベースに黒いストライプ模様が不規則に入った天然石の翡翠のような風合いの生地です。

 

質感は硬めで、手で曲げてみるとかなり張りのある材質であることがわかります。

 

研磨して仕上げると、本物の天然石の翡翠のような涼しげで高級感のある緑色の美しい光沢に仕上がります。

 

端材で作る限定品

制作工房の銀太郎です。

 

セルロイドの眼鏡を作るときは、板状の材料から切り出しますが最後に端材が残ってしまいます。

 その中には廃番となり取り扱い終了となった生地の端材もあります。

 

「ワインレッド/クリアー」のツートンカラー生地は廃盤となりましたが、この端材を使ってアンダーリムタイプの眼鏡を作りました。

 

 

 

現品限りの品物ですが、サイズの調節も可能です。

 

西葛西の店頭で販売しております。

 

是非お試しください。

 

The Effect of Blue

こんにちはこんばんは、オクラの猫です。

眼鏡ノ奥山ではセルロイド生地やサングラスレンズ等、様々な「」を取り扱っています。そこで、今日はそんな「」にまつわるお話を徒然なるままに書いてみようと思います。

 

色の持つ効果、それは視覚から送られる情報で脳が起こす「錯覚」のようなものでしょうか。例を挙げてみますと、色彩効果について次のように書かれています。


赤…心拍数の上昇、活発化、新陳代謝の促進、アドレナリン分泌、食欲増進

青…精神の鎮静化、集中力の促進、発汗の抑制、食欲減衰

緑…神経系の鎮静作用、緊張の緩和、ストレスの減少、眼精疲労回復

 

仕事や勉強をする場面では集中力の増加や精神を安定させたりする「」や「」を配置するのがよさそうです。

 

」と「」はそれぞれ相反した効果を持つのも面白いですね。

気温と湿度を同条件にした一面赤い部屋と、一面青い部屋に人が入った場合、赤い部屋ではを感じ、青い部屋ではを感じると思います。
皮膚から熱を感じる触覚は一緒なのに、視覚が脳に対し暑さ涼しさ共感覚のように変化させるのでしょう。
色の効果に対しては理性でどんなに否定しようとも脳がそう錯覚してしまうのが面白いところです。文字としても「暑い」「涼しい」と赤と青を入れ替えてみると、あまり涼しさのない「涼しい」に感じるはずです。

 

涼を感じるといえば日本人が風鈴の音を聞くと涼しく感じる、という触覚と聴覚の錯覚に似たものがあるかもしれません。またはレモンや梅干しを見たり想像するだけで唾液が出る条件反射に近いものなのでしょうか。

青い髪色のキャラクターや戦隊モノの青が冷静沈着なタイプが多いのも、こういった色の持つ効果やイメージなんでしょうね。

 

さて話がそれましたが、以上を踏まえた上で毎年やってくる殺人的な暑い日本の夏に「涼」を感じさせるアイテム、
それはずばり…

青いレンズのサングラス」!(ここで効果音

  「でもお高いんでしょう?」ざわざわ…
    『お任せください!』(にっこり

 

 

(画像は左から順にマリン、オーシャン、新色のアクア)

 

ともあれ、普段あまりサングラスをご使用なさらない方も、この夏は是非一度青いレンズのサングラスをお手に取って、色の効果を体感していただきたいと思います。

ではでは今日はこの辺で。

 

バラフ

制作工房の銀太郎です。

 

バラフ」というセルロイド生地を加工しています。

 この生地はべっ甲の散斑のような風合いから、「バラフ」とよばれています。

 

 

ヤスリで削ると柔らかさを感じます。

セルロイド生地の中では、黒に次いでしなやかな質感の素材です。

 

磨いて光沢を出すと、黄色い生地が蜜のように透きとおり美しいつやが出ます

その内側に不定形な黒い斑点模様が浮かんでいるように見えます。

 

 

材料を切り出す際に、この黒い斑点模様の配置がランダムに決まるので、2つ同じものを作っても見た目の印象が変わります。

 

個性的な眼鏡が欲しい方にはおすすめの材料です。

 

サンドブラスト清掃

制作工房の銀太郎です。


サンドブラストの清掃とフィルター交換をしました。

サンドブラストとは、眼鏡のマット仕上げに使用する装置です。

 

中に品物を入れて、ノズルから吹き出す細かく白い砂の粒を風圧で表面に吹きつけることで、細かい跡が残りマット状になります。

 

この砂の粒は、新しい状態では砂の一粒一粒が角のある結晶のように形がはっきりと見えますが、何度も使用していると砂の粒も磨耗して細かくなっていき、やがて煙のように空気中に舞い上がるようになります。

こうなってしまうとマットの効果が得られなくなってしまうので、新しい砂を補充します。

 

 

細かくなり風圧で舞い上がる砂の粒子は、フィルターを通って集塵機に入ります。

 

フィルターが詰まってくると、空気の循環が悪くなり箱の中が真っ白の煙のような細かい粉塵で充満してしまい、手元が見えづらく作業の妨げになってしまいます。

 

箱の開閉の際にも煙のような細かい粉塵が外にもれてしまい、部屋の空気が汚れてしまいますので、そうならないように定期的に清掃が必要になります。

 

 

 

 

集塵機につながるノズルの根元は、白い粉塵がたくさん詰まっていました。掃除機で吸ってきれいになりました。

 

いつも快適な状態で作業をしています。