オクラみたいなメガネ

オクラ合同会社の運営する社内製造メガネブランド「RUISM」と「眼鏡ノ奥山」での日々の出来事を書くブログです。

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日々の制作で感じることや考えていることを書いております。

御注文をいただく前に御覧いただければ幸いでございます。

 

知っておくと少し得をしそうな目薬 豆知識

こんにちは、こばんはオクラの猫です。

今日は「目薬」に関する日常生活に潜むについてのお話です。

普段、何気なく使っている目薬。

薬局やコンビニで手軽に手に入るこれらは使用法を誤ると実は症状を改善するどころか、逆に悪化させる要因にもなりえる事を皆様はご存知でしょうか。

ここでは市販の目薬の危険性について、幾つかピックアップして書いていきたいと思います。

 

 

防腐剤
成分:ホウ酸塩化ベンザルコニウムクロロブタノール等。
副作用によって目の細胞が傷つけられ、結膜炎の症状が出たり、眼のトラブルに発展することがあるようです。

主観ですが、病院で処方される目薬よりも市販の目薬によく使われている気がします。
防腐剤を使用していない市販の目薬には「防腐剤不使用」を売り文句にしている物もあります。

従って、防腐剤入りの目薬とそうでない目薬があった場合は、使用期限は短くなってしまいますが防腐剤の入っていない目薬を選択することをオススメいたします。


血管収縮剤
成分:塩酸テトラヒドロゾリン塩酸ナファゾリン塩酸フェニレフリン等。

眼の充血をとる目薬として、数多くの目薬が存在しています。
そもそも充血の原因は眼球の傷、炎症、感染症、酸素不足等によって起こるものです。
異常を感じた眼が血管を太くして血液を多く送り出し、血液中の成分で病気を自己修復しようとしている状態、これが充血です。

では、そこに充血をとる、と謳った目薬を使うとどうなるか。
血管収縮剤の効果によって見た目の充血は薄れますが、血管収縮剤に根本的な充血の原因を解決する効能は無く、血流が悪くなった結果、治癒を遅らせます。

怖いのはその先で、血管収縮剤を常用していると薬の効果が切れたときに
かえって充血してしまう現象(リバウンド)が起こります。

 

充血を取ろうとして血管収縮剤をさす→効果が切れたとき更に充血する→
その充血を取ろうとして血管収縮剤をさす→繰り返し

 

といった悪循環に陥る人も多く、頻繁に充血している人は常用していた目薬を断つことで症状が改善される事もあるそうです。

 

眼科医の見解では
「そもそも、疲れなどで眼が充血するのは自然な事で、無理やり充血を取る必要は全くない。」
とのこと。


以上をまとめると


1.充血眼に対して目薬は常用するものでは無い。
2.防腐剤入りの目薬は角膜や眼の細胞を傷付ける。
3.血管収縮剤の入った目薬を使っても根本的解決には無意味。
4.血管収縮剤入りの目薬を使い続けると返って悪化する場合がある。
5.目薬を選ぶ時、防腐剤不使用、血管収縮剤不使用の物が好ましい。

 

副作用のない薬は無い、と言われているように、薬は毒にもなり得ると思っています。
これをお読みになっている方の中で、慢性的に目薬をご利用の方がもしいらっしゃれば
今一度、お使いの目薬を見直してみると良いかもしれません。

 

さて余談ですが
製薬会社は上記の内容を当然、承知した上で製造・販売しているはずです。
では、そんな目薬を何故販売し続けるのでしょうか。
目薬を使用して一時的に充血が引いてリバウンドをすれば更に目薬が売r…おっと!

これ以上はお薬業界の闇に触れそうなのでここらでお茶を濁しておこうと思います。
用法容量を守って、良い目薬ライフを送りましょう!と、日和ったところで今日はこの辺で。

 

レーシック 後編

前回の続きになります。

前編を読んでいない方は前編も合わせてご覧いただきたいと思います。

さて、

当時、待望の手術を受けられずショックを受けていましたが、その数年後レーシックによる様々な「よろしくない話」を耳にするようになりました。
日々の生活すらままならないほどの永続的な苦しみを感じたり、異常な眩しさ、涙目、ドライアイや激痛等の後遺症、感染症、etc.etc...。

確かに視力の回復は魅力的です。が、それに伴うリスクを考えると、あの時レーシックを受けられなかったことは決してネガティブなものでは無かったと、今ではそう思うようになりました。
レーシックは保険が効く分野ではなく、100%成功を保証するものでもありません。

可能性の話をすると、視力が回復して快適な生活を送れていた未来もあれば、前述するような後遺症に日々苦しむ未来もあったはずです。

レーシックについて調べているうちに以下のページを見つけたのでリンクを張ってみます。


レーシックを受けることをお考えの皆様へ

レーシックを受けることをお考えの皆様へ ―そのレーシックは本当に安全でしょうか?― | 重要 | 公益社団法人 日本眼科医会

 

当時、ワタシがこの記事を読んでいたら、きっっとレーシックに申し込むことは無かったでしょう。全てを受け入れた上で不幸な結果になったとしても納得できる人でないと、あまりにリスキーな事が分かります。

 

例えてみましょう。

          

100面ダイスを渡されて、あなたはそれを生涯で一度だけ振る事ができます。
1~99が出たらあなたの視力が回復し、100が出たら視力を失うか、一生苦しむ後遺症に悩まされます。ただし、ダイスを振るにはそれ相応の費用を要し、100が出た場合、以前の状態には戻れません。


さて、そんな魔法のダイスを手にした時、あなたはダイスを振ることができるでしょうか。

 

さてさて、ワタシ自身はダイスを振る振らない以前に、ダイスを手にする事ができなかったという、中立的な立場からみたレーシックに対する「戯言(ざれごと)」を長々と綴ってみましたが如何でしたでしょうか。

「やって後悔する」か「やらずに後悔する」か。
どちらも後悔するのでしたら、せめて「自身が納得できる後悔」を

と、悟ったような事を書きつつ、今日はこのへんで。


高須院長が「レーシック手術」をお薦めしない理由を語る

news.livedoor.com

 

レーシック 前編

こんにちは、こんばんは、オクラの猫です。

 

今日は視力の弱い人が一度は聞いた事のあるであろう「レーシック」について書いてみたいと思います。
名前は聞いた事あるけど、実際にどんなことをするのかご存知ない方に簡単に説明いたしますと…眼球を薄くスライスし、露出した角膜にレーザーを当て一部を削ることで光の入射角を矯正(焦点を矯正)します。

単純にレーシックと言っても、その術式はWikiによりますと10種以上にも及び、眼球をスライスせず直に角膜を削る方法等もあるようです。

 

日本で流行りだしたのは2000年を少し過ぎたあたりでしょうか。
当時は今のように危険性についてはあまり話題にならず、戻る事がないと思われていた視力が回復するという魔法のような施術に皆が眼を輝かせていたと思います。
のちの数年後にはそういった事故やトラブルから民事や刑事告訴等の問題に発展したりするわけですが、ここでは一旦割愛いたします。

 

さて、かくいうワタシもその魅力に憑りつかれ、品川のとあるクリニックに足を運んだ一人でした。

当時の手術費用はそれなりに高額でしたが、一生涯で掛かる眼鏡やコンタクトレンズとケア用品、その他諸々に掛かる費用、手間や煩わしさを考えたらそれでも安いものだと考えていました。(今の手術費用は当時の何分の一にもお安くなっています。)

 

レーシックの手術を受けるには事前に入念な検査をし、それをパスしなければならず、
高齢であったり、眼に何らかの問題を抱えている場合は手術を受ける事はできません。
幾つもの検査を重ね、全ての検査を終えると眼科医との問診があり、手術を受けられるかの可否が通告されます。

結論から書くと、ワタシはその検査をパスできませんでした。
当時、検査をパスできないのは10人に1人と言われており、その結果を受け大変ショックを受けたのを覚えています。
そこで告げられたのは眼の細胞が減少している為、この状態でレーシックを受けるのは危険だから止めたほうが良い…みたいな話をされたような気がしますが

ショックであまり覚えてはいません

ぼんやり覚えている内容としては、眼の細胞は一度減ると増えることは無いということ。日常生活では主にコンタクトを使用していた為、コンタクトが眼球を塞ぐことで眼に負担が掛かり疲弊し、このままコンタクトを使い続けると将来、眼が見えなく恐れがあると診断されました。

この「見えなくなる」が「視力が更に悪くなる」なのか「失明する」なのかは伺いませんでしたが、この日を境に特別な状況以外でコンタクトを使うことは無くなりました。
自身が10年以上コンタクトを使い続けていた結果、医師の宣告とその先、失明のリスクを負ってまでコンタクトを使い続ける意味はありません。

こんな書き方をすると仕事柄、眼鏡を扱ってるからデショー?と、思われそうですが、
このお話は事実でありノンフィクションなので、受け取り方は読み手に委ねます。

「タバコは体に悪い」、みたいなものでしょうか。
決してコンタクトレンズを否定するものではなく、便利で楽なのは十分承知しています。ただ、その分リスクもあって、それでも使いたい人は使えばいいですし、危険を感じたなら使用を控えればいいというお話です。


と、話が逸れました、レーシックのお話です…。

長くなりそうなのですので、次回に続きます。

 

光造形機で試作のショートカット

いつも御覧いただき有難うございます。

お客様よりブログを見ているよと温かい御言葉をいただくことが多くなりました。

 

「ちゃんとしよ」って思いますそのたびに。

 

では。

 

長年温め続けている「セルロイド×金属」構想なのですが、

私の三面図作成のレベルの低さが原因で試作業者さんから何度も

断られること数年・・。

 

2年程前の年末に思い切って試作を加工屋さんにお願いしてみたのですが、

 

「この図面描いたの誰だ!!(私か・・)

 

「金をドブに捨てる」という言葉だけが当てはまる行為をした記憶がございます。

 

その後も加工屋さんに接触しては悲しい御回答が続いたので、

亡き祖父に向かって頭の中で「じぃちゃん助けてくれ」と神頼みしていたら

 

「金属加工技術もあるんだから自分でやれよ」

 

って言われた気がしました。

 

それから2ヵ月程、再度金属加工の勉強と三面図ではなく3Dデータ作成を

新たに勉強してみましたが、

3Dデータが作れるようになると、試作から自分でやりたくなってしまい、

 

「試作→キャスト→ゴム型→キャスト→セルと合体」

の流れが見えてまいりました。

 

3D試作の出力にあたり、

・出力した形状をそのままゴム型取り可能な素材で出力

・0.1~0.2ミリくらいの出力誤差ならセルロイド側の切削で帳尻合わせ

・積層跡が少なく二次加工が極力無い肌合い

 

上記の条件で探していたところ、

理想に近いのは、フィラメントを積層させるタイプのいわゆる「3Dプリンター

ではなく、

 

「光造形機」のほうが理想に近かったので、手頃な光造形機を探しておりました。

 

そしてついにゲット。

まずはサンプルと自作の眼鏡を出力してみましたが、

 

「早く出会いたかった・・・」

 

来週から金属パーツの試作前のレジン試作に入ります。

 

これでオリジナルの金属鼻パットやヒンジやブリッジが

具現化できそうです。

 

楽しくなってきた今日この頃でございます。

Grateful JAPAN

様々な業界で活躍する”匠”にスポットを当て、その実態を紹介・配信する

Grateful JAPAN (株式会社タイムカレント) 様から取材のお話をいただき、本日インタビューに応じて参りました。

grateful-japan.jp

 

取材風景をパシャリ。

 

記事公開の折には、追って当ブログでもご案内させていただきます。