オクラみたいなメガネ

オクラ合同会社の運営する社内製造メガネブランド「RUISM」と「眼鏡ノ奥山」での日々の出来事を書くブログです。

オクラ合同会社の運営する自社ブランド「RUISM」と「眼鏡ノ奥山」は

完全自社内製造のメガネブランドです。

日々の制作で感じることや考えていることを書いております。

御注文をいただく前に御覧いただければ幸いでございます。

 

レーシック 後編

前回の続きになります。

前編を読んでいない方は前編も合わせてご覧いただきたいと思います。

さて、

当時、待望の手術を受けられずショックを受けていましたが、その数年後レーシックによる様々な「よろしくない話」を耳にするようになりました。
日々の生活すらままならないほどの永続的な苦しみを感じたり、異常な眩しさ、涙目、ドライアイや激痛等の後遺症、感染症、etc.etc...。

確かに視力の回復は魅力的です。が、それに伴うリスクを考えると、あの時レーシックを受けられなかったことは決してネガティブなものでは無かったと、今ではそう思うようになりました。
レーシックは保険が効く分野ではなく、100%成功を保証するものでもありません。

可能性の話をすると、視力が回復して快適な生活を送れていた未来もあれば、前述するような後遺症に日々苦しむ未来もあったはずです。

レーシックについて調べているうちに以下のページを見つけたのでリンクを張ってみます。


レーシックを受けることをお考えの皆様へ

レーシックを受けることをお考えの皆様へ ―そのレーシックは本当に安全でしょうか?― | 重要 | 公益社団法人 日本眼科医会

 

当時、ワタシがこの記事を読んでいたら、きっっとレーシックに申し込むことは無かったでしょう。全てを受け入れた上で不幸な結果になったとしても納得できる人でないと、あまりにリスキーな事が分かります。

 

例えてみましょう。

          

100面ダイスを渡されて、あなたはそれを生涯で一度だけ振る事ができます。
1~99が出たらあなたの視力が回復し、100が出たら視力を失うか、一生苦しむ後遺症に悩まされます。ただし、ダイスを振るにはそれ相応の費用を要し、100が出た場合、以前の状態には戻れません。


さて、そんな魔法のダイスを手にした時、あなたはダイスを振ることができるでしょうか。

 

さてさて、ワタシ自身はダイスを振る振らない以前に、ダイスを手にする事ができなかったという、中立的な立場からみたレーシックに対する「戯言(ざれごと)」を長々と綴ってみましたが如何でしたでしょうか。

「やって後悔する」か「やらずに後悔する」か。
どちらも後悔するのでしたら、せめて「自身が納得できる後悔」を

と、悟ったような事を書きつつ、今日はこのへんで。


高須院長が「レーシック手術」をお薦めしない理由を語る

news.livedoor.com

 

レーシック 前編

こんにちは、こんばんは、オクラの猫です。

 

今日は視力の弱い人が一度は聞いた事のあるであろう「レーシック」について書いてみたいと思います。
名前は聞いた事あるけど、実際にどんなことをするのかご存知ない方に簡単に説明いたしますと…眼球を薄くスライスし、露出した角膜にレーザーを当て一部を削ることで光の入射角を矯正(焦点を矯正)します。

単純にレーシックと言っても、その術式はWikiによりますと10種以上にも及び、眼球をスライスせず直に角膜を削る方法等もあるようです。

 

日本で流行りだしたのは2000年を少し過ぎたあたりでしょうか。
当時は今のように危険性についてはあまり話題にならず、戻る事がないと思われていた視力が回復するという魔法のような施術に皆が眼を輝かせていたと思います。
のちの数年後にはそういった事故やトラブルから民事や刑事告訴等の問題に発展したりするわけですが、ここでは一旦割愛いたします。

 

さて、かくいうワタシもその魅力に憑りつかれ、品川のとあるクリニックに足を運んだ一人でした。

当時の手術費用はそれなりに高額でしたが、一生涯で掛かる眼鏡やコンタクトレンズとケア用品、その他諸々に掛かる費用、手間や煩わしさを考えたらそれでも安いものだと考えていました。(今の手術費用は当時の何分の一にもお安くなっています。)

 

レーシックの手術を受けるには事前に入念な検査をし、それをパスしなければならず、
高齢であったり、眼に何らかの問題を抱えている場合は手術を受ける事はできません。
幾つもの検査を重ね、全ての検査を終えると眼科医との問診があり、手術を受けられるかの可否が通告されます。

結論から書くと、ワタシはその検査をパスできませんでした。
当時、検査をパスできないのは10人に1人と言われており、その結果を受け大変ショックを受けたのを覚えています。
そこで告げられたのは眼の細胞が減少している為、この状態でレーシックを受けるのは危険だから止めたほうが良い…みたいな話をされたような気がしますが

ショックであまり覚えてはいません

ぼんやり覚えている内容としては、眼の細胞は一度減ると増えることは無いということ。日常生活では主にコンタクトを使用していた為、コンタクトが眼球を塞ぐことで眼に負担が掛かり疲弊し、このままコンタクトを使い続けると将来、眼が見えなく恐れがあると診断されました。

この「見えなくなる」が「視力が更に悪くなる」なのか「失明する」なのかは伺いませんでしたが、この日を境に特別な状況以外でコンタクトを使うことは無くなりました。
自身が10年以上コンタクトを使い続けていた結果、医師の宣告とその先、失明のリスクを負ってまでコンタクトを使い続ける意味はありません。

こんな書き方をすると仕事柄、眼鏡を扱ってるからデショー?と、思われそうですが、
このお話は事実でありノンフィクションなので、受け取り方は読み手に委ねます。

「タバコは体に悪い」、みたいなものでしょうか。
決してコンタクトレンズを否定するものではなく、便利で楽なのは十分承知しています。ただ、その分リスクもあって、それでも使いたい人は使えばいいですし、危険を感じたなら使用を控えればいいというお話です。


と、話が逸れました、レーシックのお話です…。

長くなりそうなのですので、次回に続きます。

 

光造形機で試作のショートカット

いつも御覧いただき有難うございます。

お客様よりブログを見ているよと温かい御言葉をいただくことが多くなりました。

 

「ちゃんとしよ」って思いますそのたびに。

 

では。

 

長年温め続けている「セルロイド×金属」構想なのですが、

私の三面図作成のレベルの低さが原因で試作業者さんから何度も

断られること数年・・。

 

2年程前の年末に思い切って試作を加工屋さんにお願いしてみたのですが、

 

「この図面描いたの誰だ!!(私か・・)

 

「金をドブに捨てる」という言葉だけが当てはまる行為をした記憶がございます。

 

その後も加工屋さんに接触しては悲しい御回答が続いたので、

亡き祖父に向かって頭の中で「じぃちゃん助けてくれ」と神頼みしていたら

 

「金属加工技術もあるんだから自分でやれよ」

 

って言われた気がしました。

 

それから2ヵ月程、再度金属加工の勉強と三面図ではなく3Dデータ作成を

新たに勉強してみましたが、

3Dデータが作れるようになると、試作から自分でやりたくなってしまい、

 

「試作→キャスト→ゴム型→キャスト→セルと合体」

の流れが見えてまいりました。

 

3D試作の出力にあたり、

・出力した形状をそのままゴム型取り可能な素材で出力

・0.1~0.2ミリくらいの出力誤差ならセルロイド側の切削で帳尻合わせ

・積層跡が少なく二次加工が極力無い肌合い

 

上記の条件で探していたところ、

理想に近いのは、フィラメントを積層させるタイプのいわゆる「3Dプリンター

ではなく、

 

「光造形機」のほうが理想に近かったので、手頃な光造形機を探しておりました。

 

そしてついにゲット。

まずはサンプルと自作の眼鏡を出力してみましたが、

 

「早く出会いたかった・・・」

 

来週から金属パーツの試作前のレジン試作に入ります。

 

これでオリジナルの金属鼻パットやヒンジやブリッジが

具現化できそうです。

 

楽しくなってきた今日この頃でございます。

Grateful JAPAN

様々な業界で活躍する”匠”にスポットを当て、その実態を紹介・配信する

Grateful JAPAN (株式会社タイムカレント) 様から取材のお話をいただき、本日インタビューに応じて参りました。

grateful-japan.jp

 

取材風景をパシャリ。

 

記事公開の折には、追って当ブログでもご案内させていただきます。

 

嗚呼、初心に帰れワタシ

物凄く久しぶりにブログを書くので、

画像の貼り方も忘れております・・。

 

オクラの猫ちゃんにばかりブログを書いてもらっていて

「奥山辞めちゃった説」まで浮上してしまったので、

 

アイム スティル アライブ!

 

の意味で「近況」や「泣き言」を書いてみます。

 

 

いつもと変わらず直接御注文に来られるお客様が続き

日々感謝しております。

 

かれこれ選べる形状も「40型」「40色」以上となりましたので、

御注文までの流れも大きく2パターンに分かれてきました。

 

 

【パターン1】

WEBで調べ上げたから「この形状と色でよろしく」の瞬殺パターン

 

【パターン2】

おかしいほど真面目に悩んでいる~、マイラヴイズフォ~エバ~ (E〇T)パターン

 

 

選択肢が多いと購買意欲が無くなると多方面からアドバイスをいただきますが、

 

眼鏡ノ奥山の意匠は【パターン2】のほうを狙い続けております。

 

※【パターン1】の方も、おうちで【パターン2】だと思いますが

 

そして、「パターン2状態」をさらに進化させるべく、

2013年あたりから構想していた新商品開発を具現化させようと、

昨年の秋から図面を描いては失敗の繰り返し・・。

 

セルロイドと金属パーツを組み合わせた眼鏡」と一言で終わるのですが、

全然形になりません・・。

 

図面を描いては試作屋さんに切り捨てられ続け・・・・

本日も3ヵ月以上かかった図面をバッサリ断られて、

 

もういいや!もうっ!

 

となっていたところで、2012年に購入されたお客様から

オーバーホールの依頼が舞い込んできてお手紙をいただきました。

 

「もう他の眼鏡はかけられないくらい惚れております」

 

温かいお手紙で我に返りました。

 

そういえばオクラの猫ちゃんにも、

 

「新商品でなくても既に価値があると思いますよ。」

 

なんていつかの電車移動中に言われたりして、

 

新商品開発の重圧に支配されていて日々の制作を楽しんでいない自分に

気が付きました・・。

 

始めたころの「喜んでもらえるか(ドキドキ)」を思い出し、

明日からは新商品開発のほうも日々の制作も「楽しく思える」よう

初心に戻りたいと思います。

 

ちゃんと情報発信しよ。

 

秋葉原駅から葛西駅行のバスの中で思った今日この頃でした。

 

P・S

仲良くしてくれている皆様、ひきこもって連絡もせず申し訳ございません。

一度リセットしてもっと気楽に活動してまいります。