オクラみたいなメガネ

オクラ合同会社の運営する社内製造メガネブランド「RUISM」と「眼鏡ノ奥山」での日々の出来事を書くブログです。

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救いのない物語

先日はなんとなしに桃太郎の話をしたので、昔話繋がりで浦島太郎について考察してみたいと思います。

浦島太郎はご存知の通り助けた亀に連れられて、竜宮城でおもてなしを受けたその帰りに開けてはいけないと釘を刺された玉手箱を頂戴し、箱を開けると老人になって終わる、というお話です。老人になった所で物語が終わりますので完全なBAD ENDと言わざるを得ません。
さて、この話の言いたい事とは一体なんなのでしょうか。昔話にはおおよそ教訓となるテーマがあります。(例えば桃太郎ですと【勧善懲悪】だったり、猿蟹合戦ですと【因果応報】などなど。)
では善行に対しその報いが余命の剥奪となった浦島太郎とは一体…。無理くり解釈するなら【うまい話には裏がある】、【知らない人(亀)に着いて行ってはいけない】辺りでしょうか、むむむ…定かではありません。

もう一つ、腑に落ちない要素として「開けてはいけない有害な箱」を乙姫はなぜ浦島へ土産として渡したのでしょう?
実は「開けるなよ!絶対開けるなよ!」というダチョウ某倶楽部のお約束的なアレで、箱を開けた浦島が「オイオイ、聞いてないよォ」で終わる壮大なコントだったのか(違

所説あるようですが私は人ならざる存在(乙姫)がただの人間(浦島)を試す戯れだと解釈しました。ただ亀を助けただけで不相応な報酬を受け取り有頂天になった人間を試す、乙姫の悪魔的な遊び。仮に浦島が開けることを想定していないで渡したとするなら、これはもう只のバイオテロです。

桃太郎も見方を変えるとお供の収賄、鬼ヶ島の殺戮と略奪ですし、浦島太郎にもきっと諸々の真意が読み取れる筈です。海に沈んだ浦島は呼吸が途絶え薄れゆく意識の中、今わの際に水中で泳ぐタイやヒラメが舞い踊る幻影に見え、乙姫や玉手箱のくだりは走馬灯で見た幻想だったのかもしれません。
もしくは、『もしやこの亀、新手のスタンド使いか…ッ!?』

          

如何でしょうか。

馴染みはあるけれど難解なこの物語、皆さんはどう解釈されますか。