オクラみたいなメガネ

オクラ合同会社の運営する社内製造メガネブランド「RUISM」と「眼鏡ノ奥山」での日々の出来事を書くブログです。

オクラ合同会社の運営する自社ブランド「RUISM」と「眼鏡ノ奥山」は

完全自社内製造のメガネブランドです。

日々の制作で感じることや考えていることを書いております。

御注文をいただく前に御覧いただければ幸いでございます。

 

考えが足りないからオーバースペックになる気がする今日この頃

昨晩は御年賀でR2-D2をいただき、どこに飾ろうかと朝から

 

おかしいほど真面目に悩んでいる~。MY LOVE IS FOREVER~。

な感じです。

 

 

2007年から眼鏡の設計や構造を考えて9年(もうすぐ10年かよオレ)

 

最近は特に「ネジを使わない蝶番」「各パーツ選択型構造」の2つのテーマを主軸に

日々、今までに無かった隙間を探しております。

 

最近の新作開発は、お客さまがオーダーで来訪されたときに

 

「おかしいほど真面目に悩んでる~。MY LO・・(・・・)」

 

な状況を作り、

 

「店舗に並んでいるメガネを買いに行く」

 

ではなく

 

「店舗に行き、メガネを自分で組み上げる」

 

という内容で開発を進めております。

 

元々、大量生産ではなくオーダー制作を得意としてきたので、

 

お客さまと濃厚な会話を交わしてから制作に入ることが多いです(意味深)

 

・パートナーと同じ色のペア老眼鏡を誕生日に合わせて用意したい

・サイズが無くて困ってる(特注サイズの御希望)

・フランス人か?みたいな眼鏡が欲しい(かなり特殊でしたこれ)

・自分の顔の形には、何が合うのか分からないから提案してくれ

・自分の好きな色で制作して欲しい

 

挙げたらキリがないのですが、うちの事務所か制作工房まで来訪されると

 

サンプル数点と、生地見本と形状見本があるだけなので、

自然と長時間の会話をして、専用メガネを作り上げます。

 

 

何年もオーダーを受けていて率直に思うことは、

 

自分の好きな形状を、自分のジャストサイズで、顔に馴染んで掛けやすい

 

文字にするとシンプルなのですが、メガネに対する御要望ってこういうことだと

思うのです。

 

そういうスタイル(自社製造・直販)でメガネを作る人間達が商品開発をすると、

 

・フレーム全体がグニャグニャ曲がります。

・超最軽量○○グラムのフレーム

・板厚0.○○ミリの金属で弾力があります。

 

こういうのはオーバースペック(エゴ?)だと思うときがあります。

 

「製造」は製造のことだけを考え、「販売」は販売のことだけを考える。

製造の中だけでも「作業」だけの人、「デザイン」だけの人、「設計」だけの人

「だけの人」だけが集まると、結果オーバースペックになる気がしています。

 

一人でもいいから「だけじゃない人」がいると客観的に業界を見れて、

次の波を起こせると思います。(生意気言っちゃった)

 

うちが次の波を起こせるよう、毎日考え事を続けます。